相互作用

 これは4月に書いたルヴァーエの世界の基本的な物理法則とかのやつである。魔法属性をそのまま物理的性質に落とし込むことで、魔法現象を物理的に説明できるようにする目的があった。

 今回はこの図左下のような相互作用について考えていく。

構成要素と力

 相互作用は構成要素の数だけあるのだろうか。ここにおける構成要素とは、この世界における素粒子のようなものである。この世界における相互作用には「近づく」「離れる」「反応しない」の3種類がある。つまり、「同じもの同士」「異なる者同士」の作用と「両方とも持つ者同士」の作用である。これは構成要素が陰と陽の2種類であるからである。では、ルヴァーエはどうだろうか。ルヴァーエには構成要素として「明」「流」「暗」「力」の4つがある。この世界と同じシステムで行くなら、全部で何種類の作用が生まれるのか。考えられる組み合わせは以下の物である。

  • 同じもの同士
  • 異なる者同士(1種)
  • 異なる者同士(1種と2種)
  • 異なる者同士(1種と3種)
  • 異なる者同士(1種と全種)
  • 異なる者同士(2種)
  • 異なる者同士(2種と3種)
  • 異なる者同士(2種と全種)
  • 異なる者同士(3種と全種)
  • 異なる者同士(全種と全種)

えーっと……全部で何通りあるんだ?(計算中)めんどい。というか普通に考えて、相互関係の数じゃなくて構成要素の数で良いのではないのだろうか。つまり、「近づく」「離れる」「反応しない」に加えてもう一つの相互作用を作ればいい。その組み合わせでなんだかんだなる。

近づく、離れる、反応なし、それと……?

 考える相互作用の数が減ったのは良いものの、難しいことに変わりはない。「近づく」「離れる」「反応しない」のどれでも説明が効かない新たな相互作用を考える必要があるのだ。うーむ。わからぬ。

 「近づく」「離れる」「反応しない」について考えてみよう。……そのまんまか。これらはつまるところ座標の変化だ。この作用は言ってしまえば1次元的なものであり、その低次元さが故に高次元(この世界では3次元)においてすべての作用を説明できる。

マウスで描いた

 上の図からもわかるように、これらの力は力の矢印の向きによって定義できる。相互作用は2つの構成要素の間に生まれるため、矢印の数は2つになる。よってその取れる向きは「前」か「後」かの二つ。だから上の作用が生まれる。これではない新たな作用……。「共に同じ向き」か!

 (ちょっとまて、この流れはよくない。これは昨日の夜にTwitterに投稿したもののアーカイブ的な感じで書いているのだ。新しい正解を見つけてしまっては意味がないのでは?いや、結果的にはありがたいのだ。)

 想定外の正解「同じ向き」が生まれてしまった。一応、昨日思いついた方の正解を載せておく。

絶対的な座標と相対的な座標軸

 ルヴァーエの魔法には位置指定が必要である。この位置指定とは「意思」とは異なる。つまり「〇〇に魔法を使う」ではなく、「魔法at○○」になっているということである。この位置指定は「自身」「手前」「相手」「後ろ」「上」「下」の6つである。相対的な位置指定ではあるが、これを実現させるためには絶対的な座標空間が必要である。魔法行使者を「相対的な座標軸の原点」として絶対的座標空間に配置することで正確な位置指定を行うことができるのだ。

 ではこういった座標空間における相互作用はどのような感じにできるだろうか。

 先ほど載せた図のように、相互作用は一次元的に示すことができる。そしてそれは高次元において自由に存在ができる(絶対的な「視点」が存在しないため)。ルヴァーエには絶対的な座標空間が存在するため、そういう「視点」を存在させることができる。ルヴァーエの空間とこの世界の空間の次元は同じなため、この視点の設置により3軸の方向の固定ができる。つまり、力の向きを3つ定義できることになる。こうすることで相互作用をまんべんなく設けることができるだろう。「x軸方向における作用」「y軸方向における作用」「z軸方向における作用」「反応なし」の4つだ。

 「相対的座標軸」とはいっても、それは原点の位置が相対的に決められるというだけで軸の方向自体は絶対的である。だからこそ上の作用が可能になる。


 といった感じでルヴァーエにおける相互作用に関する考察をした。難しい。