ウリ語の品詞の解釈はいまだ様々な論があり、これが正解というものはありません。ここでは、有力説を基に解説します。
ウリ語の品詞
先ほど言った有力説とは、「ウリ語には品詞という分類が無い」と言うものです。
ウリ語は次のような接頭辞によってその単語の役割を示します。これらの役割は品詞のように扱う方がわかりやすいので「–詞」という表記にします。
役割名 | 接頭辞 | 意味 |
名詞 | 無し | その概念自体 |
代名詞 | 無し | 行動主や被行動主を示す |
動詞 | Su | その概念の動作や変化を示す |
被動詞 | Qu | その概念から動作や変化を受けることを示す |
修飾詞 | VoRa GaRa(対 被/動詞) | 単語の追加的情報を示す |
直接比喩修飾詞 | VORa GARa(対 被/動詞) | 単語への直喩表現を示す |
情詞 | 無し | 時相法を示す |
接続詞 | Lo | 文や句どうしの関係を示す |
複合接続詞 | 無し | 名詞と接続し、複合語を作る |
文章接続詞 | Lo | 文章と文章の関係を示す |
指示詞 | 無し | 空間的/心理的な位置関係を示す |
語気詞 | 無し | その文の語気を示す |
単位詞 | 場合による (つけるときは修飾詞と同じ) | ある数量の単位 |
特別詞 | 場合による (つける接頭辞は自由) | これ以外の分類に含まれないもの |
ウリ語におけるこういった分類は絶対的なものではありません。基本的にどの名詞もこれらの接頭辞を付けることができます。接頭辞はあくまでも解釈の分類の表示です。
例) MeThu 「花」
SuMeThu | 咲く |
QuMeThu | 咲かされる |
VoRaMeThu | 華やかな |
VORaMeThu | 花のような |
LoMeTHu | より美しく |
これらはあくまでも解釈の一例で正解ではないです。